太田『電磁気学の基礎』I, II
https://gyazo.com/576e5965da87de5ae2dd0bb6adddbffe
2012
ベクトル解析の数式展開に慣れていないと読める本ではない。「基礎」という言葉を文字通りに受け取ると後悔する。難易度から言えば「ファインマン物理学(3)電磁気学」のほうが優しい。 第1章:空の青、海の青
白鳥は哀しからずや
原子を信じた男たち
ボルツマン:『ドゥイノの悲歌』
アンペールとヴェーバー:電子は回る
運動する電荷間に働く力
ファラデイとマクスウェル:場の理論
ローレンツ:それでも電子は回る
ガリレイとアインシュタイン:相対性原理
電磁気の単位
第2章:電場
クーロン:静止した電荷間に働く力
電荷は電場をつくる
さまざまな電荷分布が作る電場
電場と立体角
ファラデイの心眼:電気力線
電場の発散と発散密度
第3章:ポテンシャル関数
さまざまな電荷分布がつくる電位
発散面密度と回転密度:境界面における電場と電位
ポアソン:ポテンシャル方程式
電気双極子層
電気4極子モーメント
鏡の国のトムソン:鏡像法
「分離して積分せよ」:変数分離法
風車小屋での発見:グリーン関数
電場はエネルギーを蓄える
アーンショーの定理
導体に働く力
電場の応力
原子の分極
電気双極子モーメント密度
電気4極子モーメント密度
誘電体中の静電場の基本方程式
微視的電場と巨視的電場:線平均
誘電体のエネルギー:熱力学的関係式
微視的電流と巨視的電流
電流の発熱作用:ジュールの法則
起電力:非保存場
定常電流の基礎方程式
第7章:磁場
ビオー・サヴァールの法則:電流も場をつくる
静磁場の基本方程式
ベクトルポテンシャル
境界面における磁場とベクトルポテンシャル
さまざまな電流がつくる磁場
アンペールの回路定理:トポロジー
磁気4極子モーメント
磁場中の磁気モーメント
ヴェーバーとコールラウシュ:光速度の電磁的測定
アンペールの定理:等価双極子層
回転する荷電球
シュレディンガー:地球磁場と光子の質量
磁場中の回路に働く力
ノイマンの電気力学ポテンシャル
並進対称電流の誘導係数
電子の磁気モーメント
第9章:電流に働く力
磁場中の伝導電流とホール効果
荷電粒子の正準運動量
軸対称磁場中の荷電粒子:ブッシュの定理
アラゴーの円盤:運動する導体に発生する起電力
磁場もエネルギーを蓄える
磁場の応力
ポアソンの磁化
磁性体中の静磁場の基本方程式
微視的磁場と巨視的磁場
磁性体のエネルギー:熱力学方程式
第11章:変動電磁場
電気力学ポテンシャルと電流のエネルギー
画竜点晴:マクスウェルの変位電流
アルヴェーンの閉じ込め定理:銀河の磁場
電磁場の非相対論的変換
付録A:電磁気学と数学
ベクトルの積
テイラーの定理とカルノーの微分
極性ベクトルと軸性ベクトル
非カルテジャン:曲線座標
「電磁気学の基礎 II」目次
第12章 マクスウェル-ローレンツ理論
第18章 物質中の変動電磁場
付録B 波動
付録C さらに勉強するために